富士五湖地方はすっかり秋らしくなってきましたが、
ここ数日、とても心配なニュースが流れています…。
山梨県の道志村のキャンプ場で7歳の女の子が行方不明となり、
連日報道されていますが、8日目に入った今でも手がかりなし。

道志村(キャンプ場付近)は河口湖から車で約40km・1時間ほどかかりますが、
同じ地域(南都留郡)なので知り合いも多く、身近に感じる場所です。

毎晩のように「手がかりが無く、発見できない」とネットや報道で伝えられ、
いてもたってもいられずに昨日、捜索に出かけました。

とりあえず現地のキャンプ場を目指しましたが、入り口の手前で
車を止められ、関係者か地元の住民でなければ引き返して欲しいと
促されましたが、山梨県の自然監視員だと名乗り、腕章を見せて
青木ヶ原樹海でも何度も捜索の経験がある旨を伝えると
すんなり通してくれました。

そしてキャンプ場に着くと、消防や警察、報道関係の人たちでごった返していました。
ものすごい緊迫した空気感でした。

そんなことよりも早く見つけたい一心で、すぐに現地の地形を調べ始めて
みましたが、キャンプ場周辺(すぐ近く)ではすでにボランティアを含め
多くの人たちが周辺を捜索していました。

行方不明になってからすでに7日経っているので
もしかしたら近くにいないのではとも思い、一旦はキャンプ場を離れて
数キロ先の廃道や川の近辺から探し始めました。
2時間ほど歩き回りましたが、手がかりがありません。

もう一度、キャンプ場の方へ向かい今度は近くの林道を進んでみました。
林道には自衛隊員やボランティアの人たちの姿がありましたが、
さらに先へ進み、山へと続く道を見つけたので山の上に向かって
歩き始めました。すぐに渓流を見つけたので付近を捜索しました。
周りには人っ気がなく、渓流の音だけが森の中に響いていました。
ここでも3時間ぐらい歩きましたが、手がかりなし…。

上空ではヘリの音がずっと鳴り響いています。

そして違うポイントへ移動。
移動中にも多くのボランティアの姿を見かけました。
その時、すごいサイレンの音と、すぐ近くでドクターヘリが飛び立つ姿を確認。
山の中にいると放送が聞こえないので、「もしかしたら」と携帯で役場に
問い合わせてみると行方不明の女の子とは関係ないとのこと…。

がっかりしましたが、そんなことよりも早く見つけなければと再び山に入り、捜索。
樹海も歩きにくいのですが、樹海とはまた違った想像以上に困難な場所でした。

周辺を捜索してみて徐々にわかってきたことは
・キャンプ場より上はかなりの急斜面が多い
・山の中には至る所に渓流が流れていること
・渓流の近くだと人やヘリの音が聞き取れないこと
・林道脇は上も下もかなり急斜面で崖も多いこと
・森の中で道のないところは歩くのが困難であること

自衛隊の方もおっしゃっておりましたが、
「7歳の女の子が林道や道を外れて急斜面を上り下りするとは考えにくい…」
自分も実際に行ってみて同じように思いました。
ただ、大人がそう思うだけで視界の狭い子供はまた違った感覚なのかもしれません。

そして、真夏ならともかくこの時期は夕方の5時を過ぎれば
森の中はだいぶ暗くなってしまいます。
実際に体験してみると大人でも心細くなるくらいです。
しかも朝晩は少し冷え込みます…。

そんな中で7歳の女の子がこの山の中で7回も夜を過ごしているのは想像を絶します。

捜索ヘリも山のすぐ近くでホバリングしながら拡声器で姿の見えない女の子に声をかけていました。

夕暮れの林道で西の空に綺麗な夕焼けを見かけました。
なんとも虚しく、悔しい気分になりました。

捜索は17時45分ごろ終了したそうですが、暗闇の中もライトを照らしながら
探し続けました。でも、よくよく考えてみればこの暗闇の中を
女の子が移動しているとは思えず、やむなく捜索を終了して家路につきました。

道志村は自然が豊富でキャンプをしたり、子供たちを遊ばせるのに
とても素晴らしいところです。

今回は自然が豊富すぎるゆえに捜索が難航していることを痛感しました。
ただ、女の子が生き延びていくために必要な水は簡単に確保できそうなのは確かです。

そして「こんな所にまで?」って言うような場所でもボランティアの人を見かけました。
昨日はお天気が良かったのでみんな汗だくになって必死に歩き回っていました。
自分もそうなのですが、ボランティアの人たちはみんながお互いに敬意を払いながら活動していました。

家に帰るとまた驚きのニュースが、

捜索活動していた20代の男性が崖から転落して怪我をして動けないと
警察に連絡が入り、そのまま通信が途絶えてしまい遭難してしまったとのこと
女の子に続き、その男性の捜索も始まっていたそうです。

私を含め、多くのボランティアの方々が一刻も早く女の子を見つけたいと
いう一心で活動しているのだと思いますが、

せっかくのボランティア活動…事故になってしまえば今後、色々と問われそうです。
男性も無事であるといいのですが…。

とにかく女の子が早く見つかって欲しいです。
何よりも無事でいることを願っています。


2019年10月2日 追記

昨日も時間が取れたので捜索に参加してきました。
先週に比べ捜索隊の規模が縮小されていたので
だいぶ人が減っていましたが…。

先週、遭難したボランティアの人が見つかったのは良かったのですが、
昨日も熊と遭遇したボランティアの人が怪我をしたとか。
二人とも命に別状がなかったので良かったのですが、
思いは一緒。「女の子を見つけたい」の一心だったと思います。
そうでなければわざわざ遠くまで見つけに来ないと思います。
命を落とすようなことになれば問題だとは思いますが、
それでも結果として他の捜索の人たちに迷惑がかかってしまいました。

私たちは仕事柄、いつもマルチツールや熊除けスプレー、ファーストエイドキットを
持ち歩いているのですが、単独行動の時は特に慎重に行動するよう心がけております。

昨日、行く前は無事でいることを信じて出かけました。
捜索中に見かけたボランティアの人たちもそう思っていたと思います。

改めてキャンプ場の近くを捜索してみて思ったのは
・林道だと渓流や沢の近くでなければ国道の自動車やバイクの音が聞こえること。
・林道から民家や街灯の明かりが見えること。
・林道だけを歩いているのであれば必ずどこかの民家やキャンプ場に辿り着くこと。
がわかりました。

キャンプ場より山の上に行かなければ7歳の女の子でも助けを求めることは容易に思えます。
そういう風に考えるとまさに「神隠し」的に思えてきました。

捜索もいつかは打ち切りになるでしょうし、水が確保できるとは言えもう12日目…。
とにかく早く見つかって欲しいです。