梅雨時は青木ヶ原樹海の苔がとても美しくなる季節です。
今年の梅雨はあまり雨が降っておりませんが…。
昨夜から明け方にかけて梅雨らしく雨が降りました。こんな時は青木ヶ原樹海の苔がとてもキレイに見えます。
ということで午後からのツアーに同行して樹海へ行ってきました。
目的地に近づくと樹海には霧がかかってとても幻想的。
そして青木ヶ原樹海の小さな世界を撮影してきました。
普段はめったに使わないマクロレンズ(とても難しいです…)での撮影にトライ。
テーマパークではお目にかかれないリアルな「イッツ・ア・スモールワールド」です。
普段は足元にあるのでなかなか近寄って見ることはありませんが、
クローズアップしてみると人間の目線とは別世界が広がっています。
苔好きな人にはたまらないかもしれません。
小さな世界を(踏みつぶして)壊さないようにそっと近づきました。
青木ヶ原樹海って本当に不思議な森だとつくづく感じました。
実はこの青木ヶ原樹海、梅雨時でなくても苔は乾燥せずに生き生きとしております。
富士山の森には川や水がほとんどありません。そのかわりに森は適度な湿度を保っています。
富士山の北側(山梨県側)の冷たい空気と駿河湾(静岡県)から来る暖かい空気がぶつかり合って
霧や湿気を森に運んできてくれます。
それに加えて富士山から噴出した溶岩(青木ヶ原樹海の地面など)や倒木には抜群の保水力があります。
富士山の森の溶岩は日陰が多いので苔や小さな植物はあまり水に困っていないようです。
もちろん雨が降ってくれた方がより生き生きとしているように感じますが…。
そして雨に濡れた森は晴れている時よりもディテールがはっきりとしています。
アウトドアのアクティビティを計画していてお天気が良くないとがっかりしますが…
富士山の森は雨だからこそ楽しめる世界もあるのです。
梅雨だって雨だって「楽しもう!」って気持ちがあるとないのとでは随分と違うのでしょうね。
普段見ることのできないマクロの世界をまた撮影してご紹介したいと思います。